ペットの病気

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副腎疾患(副腎腫瘍)

症状・原因など

副腎疾患(副腎腫瘍)

様々な種類のホルモン作る副腎という臓器に異常が起こる病気のことです。ホルモンは全身の状態を調整してくれる大切な物質で、副腎がうまく機能しなくなると、全身に様々な障害を及ぼします。
フェレットさんの副腎疾患はその中でも、“性ホルモンが必要以上に作られてしまう”ということが特徴です。
性ホルモンは発情をコントロールするホルモンです。フェレットさんが副腎疾患によって性ホルモン過剰になると、発情と同じような症状が現れますが、避妊・去勢手術済みのフェレットさん達ですから、本当に発情しているわけではありません。

性ホルモンには、いわゆる「女性ホルモン」と「男性ホルモン」がありますが、どちらが過剰になるかはそのフェレットさんによって異なります。一般には、性別に関わらず、女性ホルモンである「エストロゲン」が過剰になるケースが多いとされています。
最も多い症状は脱毛であり、尾から全身にだんだん広がっていく脱毛が多くみられます。
脱毛に関しては女の子・男の子を問わず現れる症状ですが、外陰部の腫れや貧血は特に女の子に多く、排尿障害は特に男の子に多くみられます。

触診や血液検査、超音波検査などをして総合的に判断しますが、中には検査で副腎に異常が確認されても、症状が現れないケースもあります。副腎疾患は早期に発見し、早期に治療を始めることでうまく付き合っていけるケースも少なくありません。

治療法・予防法など

治療には内科的治療と外科的治療があります。
手術を適応できる条件を満たしている場合は、基本的に外科手術により副腎を摘出します。

手術が適応可能であるかどうかを判定する基準としては…
・若いフェレットさん(できれば5歳位まで)
・健康状態がよい(事前に血液検査などにより、全身状態を調べます)
・インスリノーマ、リンパ腫、心筋症などを併発していないこと
などがあります。

なお、インスリノーマに関しては、軽度の場合は副腎疾患の外科療法時に併せて摘出することも検討します。

手術が不適応であるかどうかを判定する基準としては…
・高齢のフェレットさん
・健康状態が芳しくない
・インスリノーマ、リンパ腫、心筋症などを併発していて状態がよくない
・すでに片側の副腎を摘出済み
・飼い主様が手術を希望されない

手術が不適応である場合には内科的治療を行います。
内科的治療では月1回ホルモン製剤の注射(リュープリン)が必要となります。
注意点としてはあくまで対症療法であるため一生注射しなければいけないこと、1回目で症状が改善する場合もありますし、改善まで2〜3か月かかる場合もあります。また、もともとの原因である腫瘍化した副腎を取り除いたわけではないので、たとえ効果が得られても、将来的にはやがて治療が追いつかなくなる可能性が高いです。

継続的な治療で大事なこと

・内科治療を自己判断で減らしたり止めたりしない
副腎疾患の内科療法を行った際に一番効果を実感していただきやすいのは、脱毛していた子が注射を数回接種することで発毛する可能性が高いことです。副腎疾患の症状の中でも、見た目にわかりやすいこともあり、「最近毛が薄くなりました」と来院されることが多く、副腎疾患を発見するきっかけになりやすいのですが、内科療法により、発毛した姿をご覧になって「もう大丈夫!」と治療を中止される場合があります。副腎疾患は脱毛する病気ではありません。外見上の症状が改善されたからといって、副腎疾患が改善された訳ではありません。内科療法では副腎疾患の完治は望めません。

・定期健診
特に内科療法を選択された場合は、副腎腫瘍の大きさの測定をするなどの定期的な健康診断をおすすめします。リュープリンによって外見上の症状がほぼ改善しても、腫瘍が大きくなっている場合もあります。
また、片方の腫瘍を摘出する手術を受けられた場合も、もう片方の副腎に異常がないかなどの定期的な健康診断をおすすめします。

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