ペットの病気

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デグーについて

デグーについて

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デグーはチリの山脈地帯を生息地とし、別名「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれています。鳴き声は15〜20種類ほどあるといわれており、それぞれの鳴き声で感情表現をします。知能が高く(人間の3歳児ほど)非常にコミュニケーション能力の高いげっ歯類であり、芸を覚えることもあります。また、げっ歯類の中でも長生きであり5年〜10年生きることもあります。たくさん飼うよりも一匹で飼う方がなつきやすい傾向にあります。

不正咬合について

<症状・原因など>
食欲の低下やよだれ、歯ぎしり、口を気にする症状がみられます。また、口を前肢で掻くことで下顎や前肢の脱毛、皮膚炎がみられることもあります。
原因としては、牧草ではなくペレットを食べ続けることで歯が擦り減らなかったり、リンが多く含まれた食餌をあげつづけることで歯の伸び方に問題が出る、虫歯や歯周病になりやすいおやつ(糖分の入ってるものやドライフルーツ)のあげすぎが考えられます。

<治療法・予防法など>
治療法としては伸びすぎた前歯や奥歯を切断して研磨します。デグーはとても動きが素早いため実際には麻酔をかけて切断することが多いです。
日頃から牧草をしっかりと食べて、おやつや穀物のあげすぎに気を付けることが予防につながります。デグーは痛みや病気を隠すことが多いので、症状が出てきたらすでに不正咬合が進行している可能性が高いです。早めに動物病院を受診することをお勧めします。

胃拡張(消化管うっ滞)について

<症状・原因など>
消化管がうっ滞して機能が低下することにより食欲がなくなったり便が少ない・小さい、また栄養不足により毛なみが悪くなることもあります。鼻炎等によって開口呼吸になることで空気をたくさん飲み込んだ結果胃拡張をおこすこともあります。

<治療法・予防法など>
軽度のものであれば消化管を動かす薬や食欲増進作用のある薬で症状は改善します。重度のものである場合は点滴や強制的にご飯をあげたり、痛み止めの処方など積極的な治療が必要になります。

脱毛について

<症状・原因など>
原因の一つとして、コミュニケーション不足によるストレス等により毛をかんだり舐めることによって生じます。脱毛は前肢が多く、他にも後肢や股間にかけて広がることがあります。病変部は脱毛と皮膚の炎症をおこし、慢性的に繰り返すと皮膚が黒くなることがあります。他にも脱毛の原因としては、不正咬合のよだれによる口元の皮膚炎やケージ・砂浴びの砂が不衛生なことによる真菌感染等があります。

<治療法・予防法など>
毛がみや舐め壊しによる脱毛は患部を消毒したり、抗生物質や痛み止めの処方が必要となります。あまりにも自分でかんでしまう場合にはエリザベスカラーをつけることもあります。日頃から遊んであげてコミュニケーションをとることが予防につながります。不正咬合のよだれによる脱毛は、不正咬合の治療に加えて炎症部位の消毒や炎症止めの処方が必要となります。真菌感染による脱毛は、抗真菌薬の処方及び定期的にケージを塩素消毒することが必要になります。

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