皮膚病について
皮膚病について
日常の診療で目にする機会が多いのが皮膚病です。
ワンちゃんたちの皮膚病では、大きく分けて5つの原因があります。
1.細菌などの感染によるもの
2.外部寄生虫によるもの
3.アレルギーによるもの
4.ホルモン異常によるもの
5.ストレスによるもの
なかでも近年多いのがアレルギー性皮膚炎です。特にアトピー性皮膚炎が多くみられます。主な症状としては、顔や耳、足先、内股、脇などの皮膚が炎症を起こして赤くなり、痒みを伴って一日中「舐める」「かじる」「引っ掻く」を繰り返します。
アレルギーの原因物質としてはハウスダストマイトと呼ばれるホコリの中のダニや、植物、ノミ、食べ物などがあります。アレルギー体質のワンちゃんは、原因が一つだけではなく、いろいろと組み合わさっている場合も多くみられます。
ワンちゃんは、研究が進んでいるため様々な治療法が提唱されていますが、まず飼い主様が頭に入れておかなければならないことは、「治る病気ではなく、生涯うまくつき合っていく病気」だということです。
なぜならこのアレルギー性皮膚炎は体質・遺伝からくるものであるということ、そして多くは原因の回避が大変困難であることがあげられます。
この治療のために、しばしばステロイド剤が使われます。最近では「ステロイド」という言葉に過敏に反応してしまう方も多いですが、正しい知識と使い方を知っていれば、ステロイド剤の副作用は最低限に抑えることができます。もちろんこれは正しく使った場合の話です。
しかし、若い子犬さんの時からステロイド剤を乱用するのはおすすめできません。当院ではアポキル、アトピカ、インタードッグなどの最新治療のお手伝いも行っています。
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