耳ダニ
症状・原因など
ペットショップから購入した直後の若いフェレットで多くみられます。
最も一般的にみられる症状としては黒褐色〜茶褐色の耳垢です。
痒みがある場合には耳や全身を後肢でかく仕草がみられますが、必ずしもかゆがる動作が確認できるわけではありません。
耳ダニの寄生に細菌や真菌の感染が続発することもあり、それらの悪化により内耳炎や中耳炎にまで発展すると、首を傾ける斜頸や神経症状がみられる場合もあります。
治療法・予防法など
耳ダニの治療は駆虫薬により行います。
駆虫薬の種類としては注射薬や点耳薬、首元に垂らす滴下薬があり、完全に駆虫するには2〜3週間ごとに数回の投与が必要となります。また、真菌や細菌の感染も疑われる場合には耳道の消毒や抗生剤、抗真菌薬の併用も必要になることもあります。
耳をかいていなくても耳の中が汚れていれば耳ダニに感染している可能性があるため、重度の感染になる前にできるだけ早めの来院をお勧めします。